2017年4月10日月曜日

競技ダンス実践テクニック「WDSFの方向性をつかむ」



イタリアのトスカニーで開催されたWDSF Tuscany Open Adult Standard 2017のスタンダード準々決勝の模様です。

Zharkov組、Sodeika組、Glukov組、Nikitin組、Abel組、Bredikhin組といったWDSFを代表する選手も含めて、世界各国のトップ選手が踊っていますので、現在のWDSFの方向性がよくわかります。

カメラワークがローアングルで至近距離であるため、ホールドの立体感ややムーブメントの大きさなどがリアルに視認できます。

もちろん我がダンスファイナルのDSCJのB級C級以下の低レベルな能無しゴミクズダンサーには、トップ選手の高度なフィガーや卓越した技術は真似るすべもありませんが、その方向性をつかむことはできます。

そのWDSFの方向性をつかむことが、とりもなおさず、その下部組織であり皆さんが属するJDSFの審査員のニーズに答え、採点を得る上で有利になります。

まあ、何度も解説していますが、人間の脳には「ミラーニューロン」という神経組織があり、見たことを体験したことと同様に記憶し、シナプスの受容体が開き神経組織を構成するという能力があります。

つまり、見ることでそれを体験したと同様の効果をもたらすということです。

それを端的に応用しているカリキュラムが、スポーツにおける「イメージトレーニング」であるわけです。

ですから、良いものを見ることは非常に重要で効果のあることですので、この動画を何度も見て、シナプスの受容体を少しでも開けば、その方向に向かうわけです。

その方向性が審査員の方向性でもあるわけです。

まあ、そうは言っても、審査員のレベルもさまざまで、下位級の競技会では旧態依然とした緩んだホールドをよしとすることも多々ありますので、基本的に運頼み神頼みであることに変わりはありません。

しかし、それでも最新のホールドやフォルムに方向性を合わせることが、ベテラン揃いの他の選手に比べて熟練度で大きく劣り、音楽的センスが皆無で、さらには加齢による筋肉の萎縮のため脚力が衰えて大きなムーブメントは望むべくもない超初心者超高齢者揃いのダンスファイナル会員諸氏の、踊る宗教における唯一の救済の道であると言えます。

さて、この動画で、トップ選手も含めて、明らかにわかることは、ホールドのボリュームと剛直なアームポジションの維持です。

とくに、アームが緩んでいる選手は男女ともに一人もいないことが見て取れます。

そのアームも、左右ともに肩より肘が前であることを理解してください。

いつもレッスンで解説している通り、男性はバランスボールを胸の前に抱えて踊るというイメージを持つことが重要です。

このことをレッスンで毎回口を酸っぱくして解説しておりますが、まったく効果がなく、相変わらず肘を後ろに引き、女性を右わき腹に抱えて、絶望的なホールドで身動き取れなくなっています。

右脳が機能していない皆さんには、動画を見ても、平面的な2次元の画像では、肩から肘までのアームが真横に開いているように見えると思いますが、真上から見た場合には、肩から上腕部、前腕部、手までが、まさに円を描いているということを理解してください。

また、これも、いつもレッスンで毎回解説していますが、ヘッドウエイトが女性に限らず、男性も後方に弓なりに反った位置にあることが見てとれると思います。

旧来のボールルームダンスでは、男性がまっすぐに立ち、女性が反るというイメージが定着しているわけです。

しかし、スピンの多いバリエーションを踊るようになるとわかると思いますが、遠心力の中心を理解すると、当然、男女ともにヘッドウエイトが後方の同じ位置になることが重要であることがわかります。

これはバックバランスとは違い、当然、首筋は軸足の接地点に重心が乗っていますから、ヘッドが胸から斜め後方に反るということです。

背骨でいうと、首筋の付け根がら7番目のあたりを押し込むとそのフォルムになります。

この「反る」ということを勘違いすると、「そっくり返る」ことになるわけですので、そのフォルムを正確に理解して、どのくらいが適切なのかをミリ単位で確認することが必要です。

そのためにダンスファイナルではビデオを撮ることを奨励しているわけですので、これを十分に活用して、自分の胸からヘッドウエイトの傾斜位置とフォルムを確認し、アームポジションを理解してください。

自分の踊りをビデオで見ることで重要なことは、自分の思っているフォルムと実際のフォルムが違っているということを確認することです。

ビデオの映像でその違いを認識して、その違いを毎回修正して自分の思っているフォルムに近づけるということです。

それもこれも脳の認知力の問題ですので、軽度認知症まっさかりの皆さんにはまったく不可能かもしれませんが、それでも奇跡を信じてミラーニューロンの活性化に期待しましょう。

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2016年10月17日月曜日

競技ダンス実践テクニック「枠で踊る」



2016年冒頭に行わたWDSFのプロ部門であるPD European Standardの準々決勝のもようです。

カメラワークが上からであるため、ホールドの状態がよく分かりますので、今回のテーマである「枠」を説明するために、この動画を取り上げました。

この動画をご覧になると分かる通り、どのカップルも男女ともに緩んだホールドの者が居ないということに加えて、そのホールドを「ひし形」に保って踊っていることが分かります。

この男女で「ひし形」を形成するホールドの形状が「枠(わく)」です。

常にこの「枠」を崩さないように保って踊ることが、バックバランスや前かがみを防いで、正しく立つことにつながりますし、採点上で非常に重要なボリューム感を作ります。

「枠」を正しく構成するためには、男女間の中心がどこにあるかということが重要になります。

男女がホールドを作ったときの中心は、お互いの右のあばらの下のコンタクトポイントのコアです。

コアは「核」ということですが、これが男女の中心であり、いわばダンスの核とも言えます。

そのコアを中間点として、上下に線を垂直に引いたものが、ホールドにおける男女の中心線です。

つまり、コアから垂直に引いた直線がひし形の中心ということです。

中心は男性側でもなく、女性側でもなく、その中間ということです。

男性が棒立ちして、女性が腰を押しつけて踊るということではありません。

コアからの垂直な直線を中心として男女が「枠」を作り、お互いに正しく立ち、すべての動作をするということです。

「枠」を崩したときの代表的なものが、いわゆる「消防士の放水」と言われる形です。

どんなときもひし形の「枠」を崩さないように踊ることが、ダイナミズムと美を生み出し、審査員に良いインパクト与える重要な要素となります。

まあ、高齢により身体が堅くて枠どころではないと言うのが我がダンスファイナルの悲しい実情ですが、それでも「枠」を意識して踊ることは正しい立ち方につながり、正しい動きにつながり、審査員に良い印象を与えることになります。

さて、10月10日(日)に町田市成瀬総合体育館で行われた町田市市民ダンススポーツ大会において、我がダンスファイナルのKI組が市長杯スタンダード部門で準優勝し、さらには、しばらく競技会から遠ざかっていたYO/YA組が連盟杯で優勝しました。

3年前のBA組の市長杯優勝に続いて、去年はTA/FU組が連盟杯優勝、SI組が市民戦Aで優勝と、このところ、この大会のスタンダード部門での賜杯は我がダンスファイナルが独占状態となっているわけです。

当然、来年の市長杯優勝はTA・hi組ということになるわけですが、本年から市長杯はDSCJのC級以下という規定になりましたので、TA・hi組が来年の10月までにB級昇級を決めると残念ながら賜杯は他に譲ることになります。

さて、一部の日本語が通じない者を除いて、圧倒的な速さで昇級する我がダンスファイナルですが、加齢による老齢化という恐ろしい悪魔が来襲して、ほとんどの会員が、ある意味の限界であると言えます。

その解決策として、効率よく短時間に効果の出る練習方法に合わせて、細胞の老化を少しでも止める方法をカリキュラムに取り入れなくてはなりません。

細胞の老化を止めるには、血行を改善して、いかに細胞の再生・修復を良好に行うかということがポイントです。

血行改善には第二の心臓と言われる「ふくらはぎ」の筋肉の収縮が鍵となります。

そのためには、ライズ&ロアーにおいてトウ・ボール・ヒールとステップするときに、ボールあるいはトウで立つことをその人なりの最大限で忠実に行えば、スタンダードダンスの練習イコール老化防止の最高の方法ということになります。

特に、ほとんどをライズ状態で踊るクイックステップのステップホップシャッセやビニーズワルツは、老化防止の方法としては最も効果的であるわけです。

そのためにダンスファイナルでは、必要のない選手にもクイックステップとビニーズワルツを無理やり踊らせているいるわけです。

その効果なのかなんなのか、信じられないような脳と身体能力の回復を見せている選手もおられますので、健康法としての競技ダンスということからも若返りたい方は参加してください。

さらに、老化を止めるためには、当然、食事も重要な要素となります。

食事については、レッスンのときにも説明しましたが、老化物質のAGE(終末糖化産物)をできるだけ減らす食事を心がけることが必要です。

AGEは、過剰な糖質とタンパク質と熱と時間により生成されます。

そのためには、急激な血糖値の上昇を抑えることと、魚や肉類はもちろんのことすべての食材の調理法において、できるだけ高熱処理をしないということを理解しなければなりません。

生、蒸す、茹でる、煮る、焼く、揚げる、の順にAGEは多く生成されますので、フライ・天ぷら・焼肉・焼き魚・炒め物よりも、生・煮物にするということを心がけましょう。

過剰な糖質については、食べる順番によっても血糖値の上昇は緩やかになりますので、野菜・肉・魚・ごはん類・果物というような順に食べ、できるだけ糖質類を後の方にします。

また、多糖類の砂糖に比較して単糖類の「果糖」は極めて吸収が速く、いわゆる血糖値スパイクというような状態でいっきに血糖値を上昇させますので、果糖満載の炭酸飲料などを飲むときは注意が必要です。

私もこよなく愛する某ファーストフ-ドのハンバーガーとコーラとポテトフライの魅惑の組み合わせは、高レベルなAGEの摂取および生成の原因となるそうですので、今日からやめましょう。

やなこった。

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2016年8月7日日曜日

競技ダンス実践テクニック「ワルツにおけるナチュラルターンの重要性」



日本のボールルームダンサーの目標であったJBDF日本インターナショナルダンス選手権が2016年度は中止となり、競技ダンスはJDSFが中心になりつつありますが、その最高峰のWDSFアマチュアチャンピオンであるDmitry Zharkov&Olga Kulikova(ドミトリー・ザルコフ&オルガ・クリコヴァ-ロシア)組によるワルツのナチュラルターンのレッスン演舞とドイツ人トレーナーのAsis Khadjeh-Nouri氏の解説です。

Zharkov組のプレパレーションステップに入る前の準備として横に振る動作を含めてナチュラルターンにおける動作は、私が知る限り、あらゆる面において理想的なものです。

完璧なホールドは言うまでもなく、完璧なムーブメントと完璧なステップの角度と方向性、さらには左上に抜ける顔の完璧な角度と方向性を何度も見ることにより、イメージに強く焼き付けて、Zharkov組のナチュラルターンの全ての動作を忠実にコピー(模倣)してください。

勘違いされると無意味になるので付け加えますが、コピーするのは動画の冒頭と最後に踊られる見本の演舞であって、解説部分の緩んだホールドやムーブメントではありません。

自分のナチュラルターンの動作をビデオに撮ってその違いを確認して、この動画の演舞と全く同じ動作になるように修正してください。

もちろん、能なしゴミクズ最底辺ダンサーの皆さんがZharkov組と全く同じ動作を再現できるわけもありませんが、少しでも理想のものに近づこうとする意識を持つことが、経験年数で大きく劣る皆さんの昇級の強力な武器となります。

ステップの方向性については、私がいつも解説しているように、CBMからのプレパレーションステップを含めて、外股(つま先が外旋)、外股、サイドリーディングというステップワークとムーブメントを正確に行っていることを確認してください。

まあ、これは文章でいくら言葉を尽くしても伝わるとは思えませんので、練習会で詳しく解説します。

ナチュラルターンにはワルツとしての表現の要素が全て含まれていると言っても過言ではないぐらい最も重要なフィガーです。

ワルツとしての表現の要素は、ライズアンドフォールとスウェイですが、それを含めて、スイング、ポスチャー、ポイズ、ホールド、ムーブメント、タイミングの正確さなどのワルツとしての全ての技術・技量をナチュラルターンにより判断することができます。

極論すれば、ナチュラルターンが上手くてその後の踊りが下手な選手はいませんし、ナチュラルターンがお粗末でその後の踊りが素晴らしいという選手はおりません。

このことから、競技会の審査では、最初に踊るナチュラルターンによって、その選手の技量の大きな判断材料とされかねません。

つまり、ナチュラルターンを見れば、ワルツにおけるその選手の技量は一目瞭然ということになるわけです。

審査員の印象も、ナチュラルターンが完璧に踊れれば、準決勝までは有利な採点となる場合が多々ありますし、逆にナチュラルターンがお粗末であれば、それが全ての判断材料となり、不利な採点となる場合が多々あります。

また、ナチュラルターンにおける一連の動作は、重要な採点基準である「熟練度」の判断基準ともなりますので、日々の練習で多くの時間をかけて損はありません。

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