2011年11月8日火曜日

2011 Blackpool Professional Standard finale



毎年、英国のブラックプールで行われるボールルーム・ダンス(社交ダンス)の最高峰である全英選手権の2011年度のプロフェッショナル・スタンダード種目ファイナルです。

1位  Arunas Bizokas & Katusha Demidova USA
2位  Mirko Gozzoli & Edita Daniute Italy
3位  Victor Fung & Anastasia Muravyova USA
4位  Sascha Karabey & Natasha Karabey Germany
5位  Domen Krapez & Monica Nigro Slovenia
6位  Valerio Colantoni & Yulia Spesivtseva Russia
7位  Warren Boyce & Kristi Boyce England
8位  Angelo Madonia & Alessia Betti Italy

という結果でしたが、背番号は動画の冒頭部分に表示されると思いますので参考にしてください。

毎年行われる、このBlackPoolの全英選手権の踊りが、いわば、ボールルームダンスの現在の一番正しい踊り方ということになります。

まあ、ご存知のように、ラテン種目の踊り方は極端にいうと日々変化しており、10年前と現在ではまったくちがう印象を与えるわけですが、ほとんど変化がないように見えるスタンダード種目においても、フィガーもホールドも男女間のボリュームも表現も少しづつ変化しています。

男女の手の握り方さえ、10年前とは変化してきています。

とくに大きな違いはタンゴホールドがスイングダンスのホールドと大差ない選手が多くなったことです。

これは、ホールドのより大きなボリュームを求めていくと、以前のコンパクトに押し縮めたタンゴホールドよりも、スイングダンスと変わらない大きなホールドの方が、より綺麗に見え、採点に結びつくからであるわけです。

また、その大きなボリュームを保ったまま、どんどん進化する複雑なフィガーをこなすために、十数年前のアマチュア選手のように男女が骨盤付近でコンタクトして、腰と腰を押し付けて女性が腰から反り返って無理な姿勢で踊るということはまったくなくなりました。

どうでもいい細かい技術を学ぶよりも、世界のトップ選手の踊り方のイメージを捉えて、それを、自分の踊りにフィードバックして行くという作業を繰り返すことが、競技ダンス上達の早道となります。

そのためには、ビデオ、動画を見るときは、音声を大きくして、しっかりと、音楽とステップ、ムーブメントとのシンクロを確認しながら見るようにしなければなりません。

そのイメージの記憶が蓄積されて、個々のダンサーの音楽の表現になるわけです。

中には音を小さくして、ほとんど音を聞かずに映像のみを見ている人がおられますが、競技ダンスにおいて最も重要な要素は「音楽に合わせて踊ること」であるということを再認識しなければ、いくら努力してもまったく昇級しないということになります。

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2011年11月4日金曜日

競技ダンス実践テクニック「限界のライズ」

このブログではいろいろな世界選手権のファイナリストたちの動画を掲載しているわけですが、そのファイナリストたちの足元をみると、つま先立ちに近い限界のライズをしていることがわかります。

この「限界のライズ」からロアーにつないで柔らかい動きが表現されるわけですが、私たち中高年ダンサーの場合は、ほとんどライズがありません。

ライズというのは踵(かかと)を床から上げることで、ロアーとは踵を床につけることであるはずですが、実際にはライズのときにほとんどヒールが床から離れていませんので、ロアーというと、その分を膝を折り曲げているわけです

この膝を折り曲げるのはRoar(ロアー)ではなくFall(フォール)であるわけですが、たとえばライズ・アンド・フォールが代表的な表現であるWaltzでも、中高年ダンサーの場合は、ライズをほとんどしていませんから、足首はロアーしたままで、膝を曲げるだけの「フォール」のみでライズ・アンド・フォールをしているわけです。

これでは柔らかいムーブメントは生まれませんし、膝に負担がかかり過ぎて、私の周囲でも実際に膝を傷める選手が多々おられます

また、スローフォクストロットでは基本的にワルツのようなフォールを使わずに、そのほとんどをライズとロアーで表現するわけですが、ロアーの代わりに膝を折り曲げてワルツのようにフォールしてしまいますので、いわゆる「悪いワルツ」になってしまいます。

それで、つま先立ちで足裏が垂直に近いライズをするためには、 足首の柔軟性と、ふくらはぎの筋肉である下腿三頭筋などの強化が必要になります。

この下腿三頭筋の強化には、片足によるトウ立ちをトレーニングに取り入れると効果があります。

これが、サークルなどでは両足によるトウ立ちを練習する場合が多いのですが、両足では負荷が弱く、十分な筋力の強化にはなりません。

日々のストレッチなどの際に、片足で自分の限界までのトウ立ちを、少なくとも10回はする努力をしてください。

もちろん、これは体重と下腿三頭筋との相関関係がありますので、年齢的に筋力増強が望めない我々中高年ダンサーでも体重を調整することで、より大きなライズは可能になります。

ワルツ、スローフォクストロット、クイックステップなどのスイングダンスではライズ・アンド・ロアが大きければ大きいほど、より柔らかくてダイナミックなムーブメントが生まれます。

それはもちろん、審査員には好印象を与え、採点につながりますので、日々の片足トウ立ちの練習は、誰にでも簡単にできる上達法であるわけです。

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