2013年9月9日月曜日

競技ダンス実践テクニック「Mirko Gozzoli ミルコ・ゴッソーリ 練習風景」


Mirko Gozzoli slowfoxtrot


Mirko Gozzoli Tango


Mirko Gozzoli & Edita Daniute Waltz


Mirko Gozzoli & Edita Daniute - Quickstep


Mirko Gozzoli - Viennese Waltz

現在のWDSFのプロ部門であるPDのチャンピオンのMirko Gozzoli選手の練習着によるトレーニングあるいはデモンストレーッションの様子です。

練習着によるトレーニングは、そのホールド、姿勢、シェイプが簡潔に現れていて、プロのトップ選手の身体がどのように使われているのか、筋肉の動きまでわかりますので、何度も繰り返し見て、そのイメージを脳裏に焼き付けてください。

動画撮影の年代がさまざまですので、パートナーが入れ替わっていますが、その大きく剛直なホールドと、大きなストライド、他の選手を寄せ付けない格段にダイナミックなスウェイとムーブメントを捉えてください。

柔らかいホールドや動きという勘違いから抜け出して、競技ダンスはハードなホールドとハード且つダイナミックなムーブメントが要求されるということを理解してください。

最初にSlowfoxtrotを取り上げていますが、これは同選手のみごとなスリー・ファーラウェイを学んでいただきたいという趣旨が含まれています。

また、あまりにもスウェイとムーブメントが大きいため、正中線の正しさを見逃しがちですが、どんな場面でも同選手はみぞおちから丹田までが垂直であるということを確認し、理解してください。

最後にViennese Waltzを取り上げていますが、ごらんのとおり、ナチュラルターンのみです。

まあ、実際に会員諸氏がViennese Waltzを踊る機会はないかもしれませんが、BB組の場合はA級戦に出場した時に一回戦から踊る場合もありますので、ナチュラルターンを完全にマスターしておくことが必要です。

競技の場合はこれだけで十分ですし、また、ホールドを崩さない練習にもなりますので、トレーニングの最後にクーリングダウン(クールダウン)を兼ねて練習してください。

さて、我がダンスファイナル会員諸氏はご存知の通り、練習参加から数ヶ月という短期間で、さらに2組がJDSFのD級に昇級しました。

1組は3級から参加で数ヶ月でD級に昇給し、もう1組は現在も町田市の初心者講習会に参加しているという超初心者ですが、6級からD級まで6ヶ月という、考えられないスピード昇級で、ベーシックフィガーもろくに踊れないうちにダンスファイナル流の高度なバリエーションフィガーを踊ることになったわけです。

会員諸氏はご存知の通り、ダンスファイナルでは、ごく一部の例外は除いて、ほとんどの選手が1年程度で無級からD級になるわけです。

まあ、10回出場すればD級から降級しないという、現在のJDSFの競技の状況からすれば当然といえば当然ですが、それでも、なかなか下位級から上がれずに悩んでおられる選手も多々おられるのが現状ですので、不肖ダンスファイナル方式は競技ダンスのレッスン・カリキュラムとしては成功している部類であるかもしれません。

それで、本題に入りますが、ダンスファイナル会員諸氏の中でも、競技選手としての悩みの問題の根幹は高齢化ということに集約されるわけです。

しかし、これは実は競技会に出場する他の選手たちも同様に高齢化しているわけですので、言ってみればそのことに関しては平等といえば平等であるわけです。

そうは言っても、年々歳々、年を重ねれば、運動能力は衰え、聴力は衰え、脳の萎縮も加速して、海馬の機能がほとんど停止しているせいか、覚えることは勘違いだらけで、私のレッスンをまとにも記憶しているのかどうかも怪しい事態続出で、そんな状態でも1人を除いてノートを取るなんてことも皆目無くて、何度言っても、毎回同じことを延々繰り返すというレッスン風景が常態化しているのが現状であるのは否めません。

しかし、脳は最近の研究では一生涯に渡って機能が進化するそうですので、脳の萎縮がMAX近辺に迫り、痴呆徘徊寸前の我々の脳も捨てたもんではありませんということを言いたいわけですが、努力は無駄であるということも言いたいわけです。

この場合の「努力」とは、間違った方個性による無駄な練習という意味です。

ということで、今回は競技ダンスにおける脳の効率的な使い方を解説したいと思います。

これが、まあ、たとえばダンスファイナルに参加してくる5級選手の話を聞いてみると、最初はたいてい「4級になりたい」というのが通例です。

4級の選手に聞いてみると「3級になりたい」というのも言うまでもないことであるわけです。

私が、「当面の目標がD級なんだから、そんなものは出なくていい」というと殆どの選手がなんのことかわからないという顔をします。

たとえば、5級の選手が4級を目標とした場合には、5級の試合を見て、その中で上位に行く選手から踊り方を学ぼうとします。

それで、苦労の末に4級になると、今度は4級の中で上位に残る選手を見て、そこから学ぼうとするわけです。

それで、またまた、苦労して苦労して3級になると、懲りずに同様のことを繰り返すわけです。

この結果、D級まで5年10年20年と要してしまうという結果になったり、あるいはのろのろしているうちに年齢加齢により体力能力の限界が来て永久にD級にさえなれないという結果に終わってしまうという選手も少なからずおられます。

多くのJDSFのサークルなどの指導者・コーチがこれが当たり前と思い込んでいるところに問題の本質があるわけですが、ありがたいことに、競技ダンスの場合は指導者・コーチを自由に選べるという世界ですので、自分の考え方次第でどうにでもなるというところに救いがあります。

競技というのは、その名の通り綺麗事ではなく競争であるわけです。

競争というからには、当然、相手が存在します。

この、「相手」も、もちろんなんとか昇級したいわけですので、多くの人がプロのコーチに年に数十万円あるいは人によっては百数十万円というような、悪質な新興宗教のお布施よりも高いかもしれない法外な授業料を払って、必死で練習して競技に臨むわけです。

つまり、同様の年齢で同様の衰えた能力で競うわけですから、自分だけがけっして優れた能力であるわけがありませんし、自分だけが優れたコーチについていると思うのは錯覚であり、幻想であり、妄想であり、幻覚であるということを理解してください。

若いころと違い、50歳を過ぎたら、運動能力も知能も、その基本的なパフォーマンスや機能向上能力にはたいした差はありません。

さて、それではいったいどうしたら、パフォーバンスや機能を上げて、その状況から抜け出せるのかということになります。

それには、「目標の設定によって、着地点が大幅に変化し、差ができる」ということを理解し認識する必要があります。

言い換えると、脳というのは、目標によってその機能が決まるということでもあります。

その目標というは自分が定める着地点のことです。

自分がどうなりたいかということです。

もちろん、目標ですから、実際の着地点とは差があるのは当然ですし、実際に到達できる目標では全く意味がありません。

意味のない「実際に到達できる目標」というのは、前述の5級の選手が4級をめざすということです。

これでは脳はさっぱり活性化されませんし、脳の機能はなんら変化しません。

「目標が高ければ高いほど結果も高いところに着地する」ということが競技ダンスにおける効率的な脳の使い方の基本であるということを理解していただきたい。

競技ダンスの場合は、自分でランキングの最終目標である「A級になる」と思えばいいだけです。

もちろん、この目標はSA級でもいいし、プロのSA級でもいいし、世界チャンピオンであればさらに効果的であるということになります。

その目標がナンセンスに高いほど、脳の機能は活性化され、実際の着地点が高くなります。

あるいは、周囲の人に「A級になる」と宣言すればさらに効果は上がります。

ただ、その場合は、ホラ吹き扱い、あるいは身の程知らず扱い、あるいは変人バカ扱いされるのは目に見えていますので、その覚悟は必要ということになります。

このように、「A級になると思う」あるいは「A級になると周囲に宣言する」というようなことを、「肯定的断定(アファメーション)」といいます。

5級の選手が4級になりたいと思えば、4級になるためのテクニックしか見えてきませんし、脳はそのようになろうとします。

しかし、これがたとえば、5級の選手でも、本気でいきなりD級になろうとしてAリーグのノービス級に出場しようとした場合には、脳はそのようになろうとしますので、いやがおうでもD級の試合を研究しますし、D級になるためのテクニックが見えてきます。

この場合のテクニックというのは、単にフットワークであるとか、技術がどうであるとかということに限りません。

踊り方はもちろんのこと、D級選手の姿勢やホールドの大きさ、ストライド(歩幅)の大きさ、体力、持久力、燕尾、靴、ドレス、髪型、化粧、さらには先生、コーチの選び方、練習方法、等々、4級を目標にしたときとは比較にならないものが見えてきます。

つまり、4級を目標にすると4級程度のことが見え、その他のことは見えないということになります。

逆にD級あるいはC級を目標に設定することで、その見えないものが見えてきます。

この見えない部分、つまり盲点(スコトーマ)を消すことが競技ダンスのレベルアップに非常に重要なファクターとなります。

これを特化すると、競技ダンスを始めた最初からA級になろうとすれば、スコトーマは大きく消え、4級を目標とした場合とは、全く比較にならないものが見えてくるわけです。

このように競技ダンスの技術向上にはスコトーマを消すことが重要な鍵となることを理解しないと、現状を変えたくないという人間本来の生命維持機能であるホメオスタシス(恒常性維持機能)に縛られて、身動きできずに能力がそのまま停滞することになり、下位級で七転八倒して、あっという間に10年20年30年が経ち、競技から引退することとなります。

そのスコトーマが見事に消えて、ダンスの方向性が見えてきたところで、眼前にドンと立ちふさがるのが、上級に行けば行くほど選手の年齢が若くなるという、我々中高年老年ダンサーに情け容赦のない、さらなる年齢差という壁ですが、ダンスファイナル会員諸氏は絶対にグランドシニアなどに逃げてはいけません。

グランドシニアに逃げるということは目標を下げるということになり、決して脳機能向上にプラスにはなりません。

もっと言えば、自分から「老人」と認めてどうするのかということです。

皆さんもご存知の通り、わたしが尊敬する友人S氏ご夫婦は、男性が80歳の現在も果敢にJDSFのスタンダードC級本戦に挑戦し、B級にリーチしておられます。

あくまで本戦に出場し、年齢差40歳50歳60歳に挑戦して、自分の能力を最大限に向上させ、全身60兆の細胞を生き生きと若返らせましょう。

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2013年2月10日日曜日

競技ダンス実践テクニック「ベネディット・フェルッツィア練習風景Benedetto Ferruggia and Claudia Koehler」

Waltz



Tango



Slowfoxtrot



Quickstep



2012年に行われたWDSF GrandSlam Standard leg in Tokyo スタンダード部門優勝の他、WDSFの名だたる選手権で常勝のBenedetto Ferruggia and Claudia Koehler(ベネディット フェルッジア・クラウディア ケーラー)組の練習着による公開練習の様子です。

まあ、Benedetto Ferruggia and Claudia Koehler組は我がダンスファイナルの最底辺ダンサー諸氏が所属するJDSFの上部組織であるWDSFの元世界チャンピオンですので、この踊りが我々の目指す頂点であるわけです。

もちろん体力も技術も能力も最底辺の我々とは比べるべくもありませんが、この踊りのイメージを捉えていただきたいということでこの動画を掲載しました。

エンビとドレスを着用していませんので、皆さんが体育館などで練習する時と同様の状態ですから、男性女性の体型、姿勢、ポイズ、ポスチャー、コンタクト、ホールドが一目瞭然にわかります。

さらに広い競技会場で踊られていますので、Benedetto Ferruggia and Claudia Koehler組の特徴のひとつであるダイナミックなムーブメントを生み出すストライド(足幅、歩幅)の大きさが見て取れると思います。

これは小柄な選手はもちろんのこと、長身の選手にも重要なことですので、ストライドのイメージをしっかりと捉えて自分のダンスに反映させなければなりません。

サークルダンスやパーティーダンスと競技ダンスの最も違うところは、このストライドにあります。

例えて言えば、サークルダンスは自動自動車教習所の運転であり、パーティーダンスは街なかの運転です。

しかし競技ダンスはサーキットにおけるレースであると認識すれば理解できると思います。

自動車教習所ではもちろんのこと、街なかでも速度制限を順守して安全にゆっくりと運転しなければいけません。

しかし、サーキットでは最高のマシンで限界の最高スピードで持てる技術を駆使して疾駆するわけです。

誰が一番速く走れるかということが競われるわけです。

その際のテクニック技術というのはどれだけ速く走れるかということのためのものであり、それが、どんなに優れていてもスピードに反映されなければ意味をなしません。

これが競技ダンスにおいてはストライドということに集約されます。

どんなに優雅にスムーズに踊られていても、サークルダンスやパーティーダンスのように、ちょこちょこと最小のストライドでは審査員から評価を得られないということになります。

それは、ワルツ、スローフォクストロット、クイックステップなどのスイングダンスではストライドがより大きければスイングの大きさとなり、タンゴではスピード感に溢れたムーブメントによりダイナミズムを生み出すからです。

これは自分のダンスをビデオに撮り、トッププロやトップアマと比較してみれば、そのストライドによるムーブメント、ダイナミズム。美しさの違いが一目瞭然にわかります。

自分の練習をビデオで撮り、そのストライドがいかに小さいかを認識して、この動画のイメージに少しでも近づけるように修正していくことが審査員にアピールする要素になります。

また、さらにこの動画から、Benedetto Ferruggia and Claudia Koehler組の大きくてボリュームのある硬質なホールドの感覚を学んでください。

ともすると女性は反っていても、男性は棒立ちでいいというイメージがあるわけですが、そうではなく、男性も女性同様に体幹から頭部にかけて円を描くように反っているということを理解してください。

男女両者の体幹の円の頂点がコンタクト部位「コア」であるということを確認してください。

そのコアの位置は、JDSFの多くのサークルで指導する30年40年前にダンスを習得したようなコーチが教える「腰を差し込む」などということではありません。

そうは言っても、ほとんどがJDSFのD級C級程度である我がダンスフィナル会員諸氏の出場するJDSF競技会のアマチュア審査員による審査は、この30年前40年前にダンスを習得した皆さんによってなされる場合が多々あるわけですから、まあ、正しいことをしてもそれが点数に反映されない場合も多々あるわけです。

しかし、それでも、やはり現在の世界チャンピオンのホールド、姿勢、ポイズ、ポスチャー、コンタクトが一番正しいわけですから、それを学ぶことが最良であるわけです。

それにはサークルダンス、パーティーダンスで習得した間違った技術、理論を切り捨てることが必要となります。

それを切り捨てることができずに、現在のダンスとかけ離れた旧態依然の理論のポンコツコーチに学んでいると、そのコーチ同様にJDSFのD級までにすら10年20年という歳月を要してしまうということになりますので、それでは老人老婆の集まりである我がダンスファイナル諸氏は寿命との追いかけっこになってしまいます。

また、Ferruggia選手がどんなにスウェイをしても、アッパー・スパイン(背骨の最上部、首の付根あたり)が軸足の接地点にオン・バランスであることも理解しなければなりません。

私の師匠の師匠にあたる元世界チャンピオンのルッカ・バリッキ氏の提唱するダンスの重要な要素の一つに「バランス」があります。

どんなに体幹をひねり、湾曲しても、常にアッパー・スパインが軸足の接地点に保たれているということがバランスを保つということであるという理論です。

まあ、いずれにしても、言葉で説明すればするほど、老化のために脳が萎縮して海馬もほとんど機能していない状態で理解力も記憶力もおそまつな皆さんはどうせ間違って解釈するでしょうから、とにかくこの動画を何度も繰り返し見て、世界のトップ選手のストライド、ホールド、バランス、コンタクトをイメージに焼き付けていただきたい。

競技ダンス上達の一番の早道は、正しい踊りを見て、その踊りに近づける、つまり真似るということに尽きます。

真似るは学ぶの語源でもあります。

その真似るものは、サークルや近所の練習場で踊っている間違いだらけのおじさんおばさんダンサーではなく、ビデオ、動画の中のトッププロ、トップアマの踊りであるのはいうまでもありません。

まあ、ダンスファイナル会員の皆さんは御存知のとおり、本年に入って早々に、ワルツのスピンターンも満足にできなかった無級で超初心者のTT組が1年数ヶ月でD級に昇級したわけです。

このTT組の快挙は、所属するサークルダンスの影響を断ち切り、トッププロのビデオや動画を根気よく見ることにより、正しい踊りのイメージと方向性をつかんだことによる効果が大きな要因です。

ダンスを学ぶということは「見る」ことから始まります。

自分の練習をビデオに撮り、それがどのくらい酷く情けないものであるかを認識するということも「見る」ということです。

そのビデオで撮った自分の踊りを見て「うまい、素晴らしい」と思った人は、すぐ競技ダンスをお止めになって、サークルダンスやパーティーダンスに専念することをお勧めします。

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