2013年2月10日日曜日

競技ダンス実践テクニック「ベネディット・フェルッツィア練習風景Benedetto Ferruggia and Claudia Koehler」

Waltz



Tango



Slowfoxtrot



Quickstep



2012年に行われたWDSF GrandSlam Standard leg in Tokyo スタンダード部門優勝の他、WDSFの名だたる選手権で常勝のBenedetto Ferruggia and Claudia Koehler(ベネディット フェルッジア・クラウディア ケーラー)組の練習着による公開練習の様子です。

まあ、Benedetto Ferruggia and Claudia Koehler組は我がダンスファイナルの最底辺ダンサー諸氏が所属するJDSFの上部組織であるWDSFの元世界チャンピオンですので、この踊りが我々の目指す頂点であるわけです。

もちろん体力も技術も能力も最底辺の我々とは比べるべくもありませんが、この踊りのイメージを捉えていただきたいということでこの動画を掲載しました。

エンビとドレスを着用していませんので、皆さんが体育館などで練習する時と同様の状態ですから、男性女性の体型、姿勢、ポイズ、ポスチャー、コンタクト、ホールドが一目瞭然にわかります。

さらに広い競技会場で踊られていますので、Benedetto Ferruggia and Claudia Koehler組の特徴のひとつであるダイナミックなムーブメントを生み出すストライド(足幅、歩幅)の大きさが見て取れると思います。

これは小柄な選手はもちろんのこと、長身の選手にも重要なことですので、ストライドのイメージをしっかりと捉えて自分のダンスに反映させなければなりません。

サークルダンスやパーティーダンスと競技ダンスの最も違うところは、このストライドにあります。

例えて言えば、サークルダンスは自動自動車教習所の運転であり、パーティーダンスは街なかの運転です。

しかし競技ダンスはサーキットにおけるレースであると認識すれば理解できると思います。

自動車教習所ではもちろんのこと、街なかでも速度制限を順守して安全にゆっくりと運転しなければいけません。

しかし、サーキットでは最高のマシンで限界の最高スピードで持てる技術を駆使して疾駆するわけです。

誰が一番速く走れるかということが競われるわけです。

その際のテクニック技術というのはどれだけ速く走れるかということのためのものであり、それが、どんなに優れていてもスピードに反映されなければ意味をなしません。

これが競技ダンスにおいてはストライドということに集約されます。

どんなに優雅にスムーズに踊られていても、サークルダンスやパーティーダンスのように、ちょこちょこと最小のストライドでは審査員から評価を得られないということになります。

それは、ワルツ、スローフォクストロット、クイックステップなどのスイングダンスではストライドがより大きければスイングの大きさとなり、タンゴではスピード感に溢れたムーブメントによりダイナミズムを生み出すからです。

これは自分のダンスをビデオに撮り、トッププロやトップアマと比較してみれば、そのストライドによるムーブメント、ダイナミズム。美しさの違いが一目瞭然にわかります。

自分の練習をビデオで撮り、そのストライドがいかに小さいかを認識して、この動画のイメージに少しでも近づけるように修正していくことが審査員にアピールする要素になります。

また、さらにこの動画から、Benedetto Ferruggia and Claudia Koehler組の大きくてボリュームのある硬質なホールドの感覚を学んでください。

ともすると女性は反っていても、男性は棒立ちでいいというイメージがあるわけですが、そうではなく、男性も女性同様に体幹から頭部にかけて円を描くように反っているということを理解してください。

男女両者の体幹の円の頂点がコンタクト部位「コア」であるということを確認してください。

そのコアの位置は、JDSFの多くのサークルで指導する30年40年前にダンスを習得したようなコーチが教える「腰を差し込む」などということではありません。

そうは言っても、ほとんどがJDSFのD級C級程度である我がダンスフィナル会員諸氏の出場するJDSF競技会のアマチュア審査員による審査は、この30年前40年前にダンスを習得した皆さんによってなされる場合が多々あるわけですから、まあ、正しいことをしてもそれが点数に反映されない場合も多々あるわけです。

しかし、それでも、やはり現在の世界チャンピオンのホールド、姿勢、ポイズ、ポスチャー、コンタクトが一番正しいわけですから、それを学ぶことが最良であるわけです。

それにはサークルダンス、パーティーダンスで習得した間違った技術、理論を切り捨てることが必要となります。

それを切り捨てることができずに、現在のダンスとかけ離れた旧態依然の理論のポンコツコーチに学んでいると、そのコーチ同様にJDSFのD級までにすら10年20年という歳月を要してしまうということになりますので、それでは老人老婆の集まりである我がダンスファイナル諸氏は寿命との追いかけっこになってしまいます。

また、Ferruggia選手がどんなにスウェイをしても、アッパー・スパイン(背骨の最上部、首の付根あたり)が軸足の接地点にオン・バランスであることも理解しなければなりません。

私の師匠の師匠にあたる元世界チャンピオンのルッカ・バリッキ氏の提唱するダンスの重要な要素の一つに「バランス」があります。

どんなに体幹をひねり、湾曲しても、常にアッパー・スパインが軸足の接地点に保たれているということがバランスを保つということであるという理論です。

まあ、いずれにしても、言葉で説明すればするほど、老化のために脳が萎縮して海馬もほとんど機能していない状態で理解力も記憶力もおそまつな皆さんはどうせ間違って解釈するでしょうから、とにかくこの動画を何度も繰り返し見て、世界のトップ選手のストライド、ホールド、バランス、コンタクトをイメージに焼き付けていただきたい。

競技ダンス上達の一番の早道は、正しい踊りを見て、その踊りに近づける、つまり真似るということに尽きます。

真似るは学ぶの語源でもあります。

その真似るものは、サークルや近所の練習場で踊っている間違いだらけのおじさんおばさんダンサーではなく、ビデオ、動画の中のトッププロ、トップアマの踊りであるのはいうまでもありません。

まあ、ダンスファイナル会員の皆さんは御存知のとおり、本年に入って早々に、ワルツのスピンターンも満足にできなかった無級で超初心者のTT組が1年数ヶ月でD級に昇級したわけです。

このTT組の快挙は、所属するサークルダンスの影響を断ち切り、トッププロのビデオや動画を根気よく見ることにより、正しい踊りのイメージと方向性をつかんだことによる効果が大きな要因です。

ダンスを学ぶということは「見る」ことから始まります。

自分の練習をビデオに撮り、それがどのくらい酷く情けないものであるかを認識するということも「見る」ということです。

そのビデオで撮った自分の踊りを見て「うまい、素晴らしい」と思った人は、すぐ競技ダンスをお止めになって、サークルダンスやパーティーダンスに専念することをお勧めします。

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