2014年7月4日金曜日

競技ダンス実践テクニック「競技ダンスにおけるプライオリティ(優先順位)」



2014年2月23日に、エストニワ共和国の首都タリンで行われた、WDSF GrandSram Standard のセミファイナルの様子です。

皆さんの所属するJDSFの上部団体であるWDSFの頂点のGrandSramにおける世界のトップ選手の踊りですので、フィガー等の技術的なことは真似るべくもありませんが、いつも言うことですが、立ち姿の美しさ、ホールドの大きさとボリューム、ストライド・歩幅の大きさは、誰でもその方向性を学ぶことができます。

まず、男女ともにネックラインの美しさに注目してください。

これは頭部を限界まで引き上げるということがその基礎にあります。

頭部を限界まで引き上げると、必然的に肩が下がり、この美しいネックラインを作ることができます。

また、顔の向きにも注目してください。

特に男性がほとんどの場面において、どの選手も美しいラインで右側の頬を見せて踊っています。

つまり、実践的には男女ともに左上方向に顔を向けて踊れということです。

これが最も重要なことの一つであると常々力説しているわけですが、レッスンの最中にいくら言っても、次回のレッスンまで覚えている人は皆無です。

まあ、これは中高年老年ダンサーに共通の老化による脳の委縮あるいは海馬の機能劣化が大きな原因であるわけですが、何を優先するかという競技ダンスにおけるプライオリティを理解し、その残り少ない脳機能の全てを顔の向きということに使えば覚えることは可能ですので、認知症寸前の瀕死の状態の皆さんの脳でもどうにかなる可能性もありますから諦めてはいけません。

ダンスの大前提である音が合っているかどうかということは論外として、採点基準の中心となるのは、全てを含めての「美しさ」ということが第一義であるということを理解してください。

その分かりすい実例としては、カウントもわからない、ステップもわからない、動けない、踊れないという四重苦の超初心者のS組が、体型による立ち姿とホールドの美しさのみで6級からD級に6か月という短期間で昇級し、さらに先日の競技会ではD級競技会で信じられないことに準決勝に進出したことでご理解いただけると思います。

これは数十年にわたって必死で技術の練習に明け暮れて、ようやくD級C級になった選手にはとても理解できないことですが、競技ダンスにおいては、細かい技術の研究をすることよりも、立ち姿、ホールドの美しさについて研究した方が、より効果的に昇級に結び付くということです。

もちろん、上級に行けばいくほど、その美しさには技術、構成、表現力など、多岐にわたる条件も加わり、複雑に関わってきます。

しかし、皆さんのような、ダンスの基本中の基本である音さえ満足に取れないあるいは取れているのかどうかさえ分からない、まともにステップも覚えられない、立てない、歩けない、動けない、右も左も前も後ろも何がなんだかわからないというような脳がスカスカ廃人寸前無能力レベルダンサー諸氏の場合は、細かい技術的なことはどうでもいいということを理解してください。

ものごとは単純化すると、その真理が見えてきます。

競技ダンスの真理は「美しさ」です。

その「美しさ」は、顔の向きとネックラインからショルダーラインによって形成される部分によって大きく左右されます。

それは、人間の大脳には「顔」を認識し判断する能力を司る部分があるからです。

顔により個体を分別しその表情を読み取り社会生活を行うことが、生命維持においても重要なファクターとなるため、脳は優先的に顔周辺の状態を認知し判断するようなシステムになっています。

だから、審査員は脳機能にしたがって、優先的に顔周辺の状態である頭部を中心としたラインを認識し判断するようになっています。

もちろん、美しさには身長と頭部の大きさ、手足の長さ、そのバランスを全て加味して判断されるわけですので、身長の高いものが有利であるのは否めません。

しかし、それでも、脳に備わった機能で顔と頭部中心としたラインが美しさの大きな要素となりますので、たとえ身長に恵まれない選手であっても、その部分に大きなウエイトを置いて美しさというものを追及すれば、より効果的な結果を導き出すことができます。

また、この動画でさらに目立つのはどの選手にも共通した、数年前とは比較にならないホールドの大きさとボリュームです。

これは年々、ボリュームを含めたホールドの枠の大きさが増して、現在の究極ともいえる形になったわけです。

つまり、より大きなホールドとボリュームが採点に大きく関わるからであるのはいうまでもありません。

まあ、今回、解説したことは、日頃のレッスンにおいて、いつも繰り返し力説していることですが、それでも、理解している人がいるのかどうかというような惨憺たる現状です。

それでも、我がダンスファイナルは、人間の能力は無限大であるということを信じて、高齢化社会に向けた老人介護認知症回復健康プログラムとしての競技ダンスのカリキュラムを追及して行くわけですが、どこを見ても先行きは暗澹たる雲行きですので、あとは神頼みしかありません。

皆さん、神に祈りましょう。

アーメン、ラーメン、ぼくイケメン。

こらこら。

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