2016年2月11日木曜日

競技ダンス実践テクニック「競技ダンス・スタンダードのホールドの変遷」



1931年から2014年までの、ブラックプールダンスフェスティバル・全英選手権の歴代の優勝者が網羅され、その中の代表的なチャンピオンの踊りが確認できる動画です。

さて、我がダンスファイナルにおいて、リーダーが喜寿を迎えたSY組が、1月の1級競技会で準優勝して、ダンスファイナルの練習会に参加してから2年弱で無級からD級に昇級しました。

それまでのSY組の年齢と絶望的な実力を知る関係者の誰もが「あーらびっくりね!」という前代未聞の奇跡ともいえる快挙ですが、SY組が私のコーチングを理解し素直に受け入れたということが、この奇跡につながったわけです。

とにもかくにも超高齢者超初心者ぞろいであったダンスファイナルも、B級1組、C級3組の他に、脳の具合と性格が芳しくないために私の日本語を理解できないごく一部を除いて、全員がD級という充実ぶりとなったわけです。

この先は、さらなる脳機能の向上も含めた細胞の活性度を向上させることが目的のアンチエイジング中心のカリキュラムとなりますので、ダンスには無関係と思える内容も理由があると理解してください。

ということで、この動画の競技ダンスの最高峰のブラックプール全英選手権の歴代優勝者の中から、ビル・アービン組を始めとした競技ダンスの草創期の踊りから、現代の競技ダンスの基本を作り上げたマーカス・ヒルトン組、私の先生の先生であるルッカ・バリッキ組を経て、現在のチャンピオンのアルーナス・ビゾーカス組に至る踊りを見て、その変化を確認してください。

1950年代の棒立ちでボリューム感のない、いわゆるパーティホールドから、だんだんバレエの立ち方や身体の造り方の要素が取り入れられ、アームも硬質な十字架を構成し、男女間のV字の開き方が大きくなっていく様子が見て取れます。

この変化は「より美しく」という、芸術としての競技ダンスの方向性を示しています。

もうひとつのいわゆるスポーツダンスとしての方向性として、ストライドが年代を経るごとに大きくなり、クリストファー・ホーキンス組からミルコ・ゴッソーリ組により、運動量もムーブメントも飛躍的に大きくなり、そのダイナミズムはさらに現在のアルーナス・ビゾーカス組に引き継がれているということがわかります。

一番最初に踊っている1950年から1952年の優勝者のLen Scrivener組は、現在ではとても考えられないような立ち方やホールドやストライドで踊っていますが、パーティーダンスの延長で競技会が行われていたことがわかります。

パーティーダンスの延長であったこの時代は、フロア・クラフト(フロア上で他のカップルとの接触を避けたり、LOD方向へスムーズに踊り進めるための技術)が重要視され、フィガーを自由自在に変化させて接触することなくスムーズに踊ることが大きな評価の対象となりました。

その伝統で、現在でも欧米の競技会ではフロア・クラフトが重要な評価基準のひとつとなっています。

その後、数々の競技会の審査基準による評価の変遷を経て、現在では、プロの最高峰の競技会でもルーティン通りに踊ることが主流で、その中でのフロア・クラフトということになります。

しかし、皆さんの踊る最低の競技会ではそんなものは必要ありませんし、老齢による脳の萎縮でとてもそんな能力はないということをよーく認識して、私の組んだルーティン通りに寸分たがわず踊ることが重要です。

とにもかくにも、どういう経緯で現在の競技ダンスの踊り方ができあがったのかということをこの動画で理解し、さらには歴代チャンピオンに共通した強靭なポスチャーの構成と維持を学んでください。

ポスチャーの構成と維持とは、男女が正しく立ち、どのような状態でもヘッドウエイト・肩・腰・足(ボール)の接地点を結んだ線が、重力から垂直に構成されているということです。

もちろん、動作の際には前後左右に重心が移動するのは当然ですし、人間の身体はフレキシブルにできていますので曲がり捻じれながら動くわけです。

それを修正するのがポイズ(バランス・傾き具合)であるわけです。

そのポイズの原点にポスチャーがあるということを認識できると、ダンスはより簡単に理解できるのですが、老化による脳の萎縮で理解力が皆無の皆さんに、この文章がとても理解できるとは思えませんので、レッスンで詳しく解説します。

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